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2026.02.02 お知らせ

先日のペアリングの記録

今回は、いつもの流れとは少し違う、
変則的な料理構成でご用意しました。
冬のこの時期にしか出会えない食材の温度や香り、
皿と皿の間に生まれる余白を大切にしたお昼でした。

前半のアミューズに合わせたのは、
千里 カベルネ・ソーヴィニヨン ロゼ 2022

やわらかな果実の香りと、若葉を思わせるニュアンス。
伸びやかな酸が、発酵の一口や菊芋の土の甘み、
ジャンボンのコク、出汁の旨味にそっと触れ、
味わいを軽やかに整えてくれます。
主張するのではなく、料理の輪郭を静かに澄ませるロゼでした。

後半に重ねたのは、
QUARTET RED BLOSSOMS 2024

熟した赤い実の奥行きと、湿った土や落ち葉を思わせる香り。
真鴨の香ばしい皮と出汁、
柚餅子のほのかな柑橘の皮の香りに重なり、
脂を切りすぎることなく立体感を与えてくれます。

そして熊のすき焼き。
甘辛いかえしと香茸、出汁の深みの中で、
ワインの持つ赤い果実の酸と静かな余韻が寄り添い、
重さを残さず、ゆっくりと味わいがほどけていきます。

前半は整え、後半は重ねる。
ワインが料理の流れに呼吸を合わせ、
時間の移ろいをそっと支えてくれるようなペアリングでした。

一皿ごとの温度や香り、
そしてその間に生まれる静かな余韻。
季節とともに少しずつ変わっていく夜の記録です。

仔熊すき焼き 香茸とマグロ節出汁 エシャロット・ロゼワインビネガー
千里カベルネ・ソーヴィニヨン ロゼ 2022
QUARTET RED BLOSSOMS 2024
冬限定の楽しみ